安全装置が作動。復旧したい。どうしよう・・・

絶好調で働いていた機械ほど、突如緊急停止した場合、

復旧の方法など、焦るものだと思います。

緊急停止が無い事が一番良い事ですが、

いざという時、少しでも早く、焦らず復旧作業ができるように、あくまで代表例ですが、

緊急停止の一例と復旧手順をご紹介致します。

要因① バケットが脱落し噛み込んだ

復旧手順

  1. コンベアのカバーを開けます。下コーナー部、投入部周辺、テール部、排出部周辺から開けてみます。
  2. バケットの脱落、噛みこみ、コボレなどトラブル要因を取り除きます。
  3. チェーンの張りは適切か、確認・調整をします。トラブルの箇所周辺の部品の状態など写真に収めて、メーカー担当者にお知らせして下さい。
  4. 変形したバケットは予備と交換してください。
  5. コンベア内部で噛み込みがない事を確認したら、念の為すぐ止められるよう手動電源でインチングしてみます。
  6. 問題ない事を確認したら、カバーを閉じて、復旧です。

 ※どこか調子が悪い状態になってきているサインですので、早急にメーカーに点検など依頼してください。

要因② 搬送量が増加、製品を変更した、機械自体の負荷増

カバーを開けて、トラブル箇所を探しても見つからず、一見問題がない場合があります。

でも、トルクリミッターは滑り動かない・・・。以下の場合があります。

①搬送量を増加していた 

②製品を比重の重いものに変更していた

③機械自体の負荷が増加してきた

③の場合、摺動部の摩耗、チェーンの摩耗伸び、屈曲悪、他、機械自体が悲鳴を上げだした場合が多いです。

この時点での点検、部品交換を推奨致します。

応急として、安全装置の設定値を増すことで復旧してください。

※トルクリミッターの増し締めを繰り返したことで、摩擦板を割るほどまで締め付けてしまった事例もあり、大変危険です。

①、②の場合は、コンベアの仕様能力の範囲内であるかメーカーに確認していただくことを推奨致します。

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