コンベヤチェーン緊張装置の種類

アドバンリフトは、

一定ピッチでバケット取付ピン付き特殊アタッチを構成させたチェーン2本が、

コンベア筐体の左右端に向かい合って並列しており、

その並列したチェーンの間に、バケットがバケット取付ピンにぶら下がっている構造です。

この2本のコンベアチェーンが緩い状態であると、

バケットが脱落したり、噛みこんだり、トラブルの起きやすい状態となります。

ゆえに、

円滑にトラブルなく運転するには、

チェーンに常に適切/一定な張力を与え、

チェーンの伸びの吸収をうまく出来るか否かにかかっていると言えます。

この緊張装置は、

一番張力のかからない所、駆動部から最も遠い所に設置することが原則です。

下水平部の一番端(テール部)に取り付けます。

(※駆動部は、最大張力のかかるところ、ヘッド部に設置します。)

アドバンリフトには、次の方式の緊張装置があります。

ネジ式(手動テンション)

①ネジ式(手動テンションと呼んでいます)

  • ネジを手加減で調整する為、最適な張力に調整することが難しい
  • 特に過小な張力の為、運転中の張力によるチェーンの伸びが吸収できず、円滑な運転を欠くことがある。
  • チェーンの伸びを一目で確認することが出来ず、定期的にコンベアカバーを開け、触診で確認、調整する必要があり、管理が大変。

②重錘式(自動テンションと呼んでいます)

  • ネジ式と重錘式の併用式です。てこの原理を応用し、必要な張力の約1/4の重錘で事足りコンパクトです。
  • 常に張力が掛かっているため、運転中のチェーンの伸びも吸収できます。
  • 水平部が10m以上のものは、必須の仕様と考えます。
  • 重錘アームの角度で、一目でチェーンの伸びが確認できるので、保守の管理に便利。
アームが上がってる=チェーン張れている-OK
アームが下がってる=チェーン張れていない ⇒調整しないと(汗)

 ※アームが水平より下がってきてたら、調整しましょう。

チェーンの張り調整時は、チェーン左右の張りの同一性の確認、バケットの平行度の確認なども必要です。

まとめ)重錘式を推奨しております。

製品紹介

前の記事

金属バケット製作中
製品紹介

次の記事

安全装置について