バケットコンベアの肝心要
バケットコンベア(ピボテッド式連続バケットコンベア)は、
左右対称のチェーンが向かい合い、そのチェーンピンにバケットを緩く装着、
進行前後のバケットのツバがオーバーラップし隙間なく走行、搬送致します。
左右のチェーンピンの位置がずれていたり、
スプロケットの芯間、チェーンの芯間、コンベアの内寸が、広かったり、逆に狭かったりしても
NGです。
部品の左右の対称性が大前提である為、
ケーシングは、左右1組セットで製作します。
チェーンも、左右マッチングで製作していただきます。
次に組立も重要です。
せっかくの対称部品でも、組み方によってはよじれたりして台無しです。
端部に基板、中間部にステーパイプを適宜配置し、
線対称ではなく点対称になるよう、対角寸法も一致させます。
ケーシングは、
1ユニット=2000mm程度ですので、
出荷時は、分割された状態で、現地で組むことになります。
ここでも、細心の注意で、
真っすぐ据えることで、立派なコンベアの完成となります。
しかし、
ある一定期間、使用していくと、
摺動部の摩耗により、
・左右のチェーンピンの位置がずれてバケットが斜めになっている。
(スプロケットのフリー側の固着、キー材の破損、チェーンの片伸び、・・)
・スプロケットの芯間が広くなってきた。
(シャフトカラーの摩耗、シャフトとスプロケットのはめあいの摩耗によるガタ、・・)
この肝心要の要素に崩れが生じてきます。
進行すると、バケットの脱落などが発生しますので、
この2点の兆候が確認されましたら、
トラブルが起こる前に、部品交換を推奨致します。
まずは、点検をご依頼下さい。